数珠を選んでいるときや、
法事で数珠の話題になったときに、
「親玉」「主玉」「四天玉」といった言葉が出てきて、
「これ、なんて読むんだろう」と困った経験はありませんか。
結論から言うと、
数珠そのものは「じゅず」と読み、
各部位にもそれぞれ読み方と役割があります。
読み方が分からないまま店員の説明を聞いていると、
「今、何の話をしているんだろう」と
置いていかれる感覚になりがちです。
読み方を知っておくだけで、
数珠選びや法要での会話がぐっとスムーズになります。
この記事では、
数珠そのものの読み方の違いから、
各部位の読み仮名と役割、
知っておくと役立つ場面まで紹介します。
数珠の読み方(じゅず/ずず/念珠)と使い分け
まずは数珠という言葉自体の、
読み方の違いを確認しておきましょう。
数珠の正しい読み方は「じゅず」
数珠は「じゅず」と読むのが、
辞書上でも標準的な読み方とされています。
日常会話でも書き言葉でも、
「じゅず」と読んでおけば間違いありません。
「ずず」という読み方もある理由
辞書には「ずず」という読み方も
あわせて記載されていることがあります。
ただし、どの地域でどの程度使われているかまでは、
今回確認した情報の中では特定できませんでした。
「じゅず」が読めれば十分で、
「ずず」は言葉のバリエーションの一つとして
覚えておく程度でよいでしょう。
「念珠(ねんじゅ)」との違いと使い分け
数珠は「念珠(ねんじゅ)」とも呼ばれます。
これは仏を念じるための珠という意味に由来するとされ、
指すもの自体は数珠とほぼ同じです。
仏具店や宗派の公式な場では「念珠」、
日常会話では「数珠」が使われやすい、
という程度の使い分けで捉えておけば十分です。
また、漢字の前後を入れ替えて「珠数」と書く表記も見られますが、
指しているものは基本的に同じです。
書き方が違っても慌てる必要はありません。
・「ずず」という読み方も辞書に記載されているが、使われ方の詳細は不明
・「念珠(ねんじゅ)」は数珠とほぼ同じものを指す呼び方
・迷ったら「じゅず」と読んでおけば間違いない
数珠を構成する各部位の読み方と意味
数珠は複数の部位が組み合わさってできており、
それぞれに読み方と役割があります。
まとめて確認していきましょう。
親玉(おやだま)と主玉(おもだま)の読み方と役割
数珠の中心にある一番大きな玉は「親玉(おやだま)」と読み、
阿弥陀如来や釈迦如来を象徴する玉です。
本式数珠を構成する108個の小さな玉は「主玉(おもだま)」と読み、
人間の煩悩の数を表す玉です。
四天玉(してんだま)と弟子玉(でしだま)の読み方と役割
主玉の間にある小さな4つの玉は「四天玉(してんだま)」と読み、
四天王や四菩薩を象徴する玉です。
房の付け根から伸びる小さな玉は「弟子玉(でしだま)」と読みます。
お釈迦様の十大弟子を表すという説明が一般的ですが、
「十菩薩を表す」と紹介する仏具店もあり、
説明が分かれる部位です。
浄明玉(じょうみょうだま)と露玉(つゆだま)、房(ふさ)の読み方と役割
弟子玉の一番上にある独立した玉は「浄明玉(じょうみょうだま)」と読み、
菩薩を象徴する玉です。
弟子玉の下で房を支える玉は「露玉(つゆだま)」と読みます。
数珠の先端で垂れている部分は「房(ふさ)」と読み、
宗派によって形や色が異なります。
| 部位 | 読み方 | 役割 |
|---|---|---|
| 親玉 | おやだま | 阿弥陀如来・釈迦如来を象徴 |
| 主玉 | おもだま | 108の煩悩を表す |
| 四天玉 | してんだま | 四天王・四菩薩を象徴 |
| 弟子玉 | でしだま | 十大弟子を表す |
| 浄明玉 | じょうみょうだま | 菩薩を象徴 |
| 露玉 | つゆだま | 弟子玉を支える |
| 房 | ふさ | 宗派で形・色が異なる |
数珠の意味や由来そのものについては、
別記事「数珠の意味とは?由来・色・玉の数と失敗しない選び方」で
さらに詳しく解説しています。
読み方を知っておくと役立つ場面
各部位の読み方は、
知らなくても数珠は使えます。
ただし、知っておくと役立つ場面が実際にあります。
数珠専門店やネット通販で説明を理解できる
数珠専門店の商品ページには、
「親玉には水晶を使用」
「主玉108個、四天玉付き」のように、
用語を前提にした説明が並んでいます。
読み方と役割が分かっていれば、
この一文を読んだだけで、
玉の配置や素材のグレードまで理解できます。
法事・法要で恥ずかしい思いをしない
法事の場で、
僧侶や親族から「親玉のところを持って」
「房が絡まっていますよ」と声をかけられたとき、
どの部分を指しているか分からず、
「え、どこですか?」と聞き返しにくい場面もあります。
正しい読み方を知っておくだけで、
そうした場面でも会話についていけます。
子どもや家族に聞かれたときに説明できる
法事に子どもを連れて行ったときなど、
「この大きい玉は何?」
「なんで玉がいっぱいあるの?」と聞かれることもあります。
「これは親玉といって、
一番大切な仏さまを表しているんだよ」
というように、
読み方と役割をセットで簡単に説明できます。
自分が持っている数珠を見ながら、
親玉・主玉・房がどこにあるかを実際に確認することです。
今、手元に数珠があれば、
この記事の一覧表を見ながら、
どの玉が親玉か・主玉かを1つずつ指でたどってみてください。
一度確認しておけば、
専門店の説明も法事での会話も理解しやすくなります。
宗派によって呼び方や数え方が変わる部分
数珠は宗派によって、
形や呼び方が異なる場合があります。
代表的な違いを紹介します。
浄土真宗の「二連」の数珠と部位の違い
浄土真宗(本願寺派・大谷派)では、
二連(にれん)と呼ばれる形の数珠が使われます。
一般的な一連の数珠とは玉の連なり方が異なるため、
部位の位置も見た目が変わってきます。
本願寺派と大谷派でも房の形が異なり、
房の形を見れば、
どちらの派の数珠かがある程度分かるとされています。
自分の家がどちらの派か分からない場合は、
菩提寺や仏具店に確認するのが確実です。
日蓮宗の房の数と呼び方
日蓮宗の数珠は、
108個の主玉に房が3本と2本に分かれるという、
特徴的な形をしています。
宗派ごとの持ち方の詳細は、
さらに詳しく解説しています。
略式数珠(片手数珠)での呼び方の簡略化
略式数珠(片手数珠)は、
本式より玉の数が少なく、
部位の呼び方も簡略化して説明されることが多いとされています。
親玉・房など主要な部位の呼び方は、
略式でも本式とほぼ共通しています。
A. 読み方の間違いだけで失礼にあたるとは考えにくいとされています。
数珠を丁寧に扱う気持ちの方が大切、という考え方が一般的です。
数珠の読み方に関するよくある質問
数珠の読み方について、
よく寄せられる質問にお答えします。
お悔やみの手紙や弔電では「数珠」「念珠」どちらを使うべき?
どちらを使っても意味は通じます。
改まった文章では「念珠」、
日常的な文章では「数珠」が使われやすい傾向があるため、
迷ったら普段使っている方を選べば問題ありません。
数珠を購入するとき、読み方は店員に確認してもいい?
もちろん確認して問題ありません。
数珠専門店の店員は、
用語の説明に慣れている人がほとんどです。
「親玉」「四天玉」の読み方に自信がなければ、
「これは何と読みますか?」とそのまま聞いても、
丁寧に答えてもらえることが多いです。
読み方が分からない部位は無視してもいいですか?
すべての部位の名前を覚える必要はありません。
まずは親玉・主玉・房という
基本の3つだけ押さえておけば、
日常的な会話では十分に通用します。
数珠の読み方とは?各部位の名称・「じゅず」と「ずず」の違い:まとめ
数珠は「じゅず」と読むのが標準的で、
親玉・主玉・四天玉・弟子玉など、
各部位にもそれぞれ読み方と役割があります。
今回紹介した読み仮名を知っておくと、
数珠選びや法事の場での会話が
スムーズになるはずです。
意味や由来をさらに詳しく知りたい方は、
別記事「数珠の意味とは」もあわせて参考にしてみてください。



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