中国地方でパワースポット巡りをしたいけれど、
「鳥取・島根・岡山・広島・山口、5県のうちどこから回ればいいのか分からない」
と迷っていませんか。
それぞれの県には、
すでに個性豊かなパワースポットを紹介した記事がありますが、
5県を横断する視点で見ると、また違った理由が見えてきます。
この記事では、
出雲神話が中国地方全体に広がっている背景と、
日本海側(山陰)と瀬戸内海側(山陽)で信仰の性格が異なるという、
広域ならではの切り口で中国地方を案内します。
5県それぞれの代表スポットを1ヶ所ずつ紹介したうえで、
山陰・山陽・山口を組み合わせた周遊モデルプランも解説するので、
自分に合った回り方が見つかります。
中国地方の5県はなぜパワースポットの宝庫と言われるのか
まずは、
中国地方にパワースポットが多いと語られる背景を確認しておきましょう。
出雲神話が中国地方全体に広がる「神々の国」という背景
中国地方といえば、
島根の出雲大社を思い浮かべる人が多いはずです。
しかし『古事記』『日本書紀』に記された神話は、
島根だけにとどまりません。
鳥取県は因幡の白兎伝説の舞台とされ、
岡山県は桃太郎伝説のモデルとなった吉備の国があった土地です。
大国主命や須佐之男命にゆかりのある神社が、
県境をまたいで点在していることが、
中国地方の神話的なつながりを物語っています。
瀬戸内海と日本海、二つの海に育まれた信仰
中国地方は、
北を日本海、南を瀬戸内海に挟まれた珍しい地形です。
日本海側(山陰)には、
断崖や岩礁など荒々しい自然と結びついた神社が多く、
瀬戸内海側(山陽)には、
穏やかな内海の航海安全や商売繁盛を願う社が多いとされています。
同じ中国地方でも、
山を一つ越えるだけで信仰の性格が変わるのが特徴です。
この記事での選び方(周遊のヒントとして案内)
本サイトではすでに、
鳥取・島根・岡山・広島・山口それぞれの単体記事で、
県内の代表スポットを願い事別・エリア別に詳しく紹介済みです。
そのため本記事では同じ内容を繰り返さず、
5県から1ヶ所ずつ代表スポットを選び、
「県をまたいでどう周遊するか」という視点に絞って案内します。
・日本海側(山陰)と瀬戸内海側(山陽)で信仰の性格が異なる
・5県の詳細は既存の単体記事へ、本記事は1県1ヶ所+周遊視点で案内
・ご利益は保証されたものではなく、由来や史実を確認したうえで紹介
山陰エリア(鳥取・島根)の代表パワースポットへ
まず訪れたいのは、
日本海に面した山陰エリア、鳥取・島根の2県です。
鳥取 – 金持神社(かもちじんじゃ)
鳥取県日野町の金持神社は、
全国で唯一「金持」という地名を持つ神社として知られています。
祭神の天常立命は金運・開運の神様とされ、
地名そのものが金運祈願の目的地になっている、
他県に代わりのきかないスポットです。
鳥取県には他にも、
因幡の白兎伝説の白兎神社や、
国宝・投入堂のある三徳山など、
個性の異なるスポットがあります。
金持神社では祈願成就のお守りとして、
宝くじを収める専用の授与品も用意されており、
金運祈願ならではの参拝体験ができるとされています。
詳しいアクセスやエリア分けは、
で解説しています。
島根 – 出雲大社(いずもたいしゃ)
出雲大社は、
大国主大神を祀る、日本を代表する縁結びの神社です。
旧暦10月には全国の神々が出雲に集まるという言い伝えから、
出雲地方では旧暦10月を「神在月」と呼ぶとされています。
全国的には「神無月」と呼ぶ月が、
出雲だけ逆の呼び方をするという点も、
出雲が神話の中心地とされてきた証とも語られています。
また出雲大社の参拝作法は、
一般的な神社に多い「二拝二拍手一拝」ではなく、
「二拝四拍手一拝」と回数が異なる点も、
参拝前に知っておきたいポイントです。
出雲大社と合わせて巡りたい稲佐の浜や日御碕、
出雲大社以外の島根の願い事別スポットは、
別記事「出雲のパワースポット5選|出雲大社と合わせて巡りたい稲佐の浜・日御碕・隠れ社」
と
別記事「島根のパワースポット5選|出雲大社以外で叶えたい願い事別ガイド」
で詳しく紹介しています。
米子・松江エリアを経由すると
2県を続けて訪れやすくなります。
移動時間は米子〜松江間で車・電車ともに1時間前後が目安です。
山陽・山口エリア(岡山・広島・山口)の代表パワースポットへ
続いて、
瀬戸内海に面した山陽エリア、岡山・広島・山口の3県です。
岡山 – 最上稲荷(さいじょういなり)
最上稲荷は、
日本三大稲荷の一つに数えられる寺院で、
正式名称「最上稲荷山妙教寺」といいます。
神仏習合の形態が今も残り、
お寺でありながら鳥居が並ぶ珍しい景観で知られ、
毎月7日の「両縁参り」では良縁を願う参拝者が多く訪れるとされています。
最上稲荷の参道には門前町が広がり、
きびだんごなどの土産物店や食事処が並ぶため、
参拝と合わせて散策も楽しめます。
商売繁盛・金運の備前国総社宮や、
中国地方随一の名瀑・神庭の滝など、
岡山ならではのスポットは、
別記事「岡山のパワースポット5選|願い事別に選ぶおすすめ神社仏閣・自然スポット」
で紹介しています。
広島 – 厳島神社(いつくしまじんじゃ)
厳島神社は、
海上に朱塗りの大鳥居が立つ、世界遺産の神社です。
宗像三女神を祀り、
潮の満ち引きによって鳥居の見え方が変わることでも知られ、
満潮時は海に浮かぶように、
干潮時は歩いて鳥居のそばまで近づけると語られています。
境内奥の弥山へはロープウェーで登ることができ、
山頂からは瀬戸内海を一望できる眺望も、
厳島神社とあわせて楽しみたいポイントです。
広島市内や三原エリアの由緒ある神社仏閣、
厳島神社と潮位の関係をさらに詳しく知りたい場合は、
別記事「広島のパワースポット4選|宮島・広島市・三原の由緒ある神社仏閣ガイド」
と
別記事「厳島神社に呼ばれる人の特徴|潮位で分かる4つのサイン診断と参拝前に知りたいこと」
で解説しています。
山口 – 元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)
元乃隅神社は、
123基の朱い鳥居が日本海に向かって連なる絶景で知られる神社です。
商売繁盛・良縁成就・海上安全のご利益があるとされ、
山口県が日本海と瀬戸内海の両方に面していることを
象徴するようなスポットとも言えます。
参道途中、高さ約5mの位置に置かれた賽銭箱は、
「入れば運が開ける」と言われる名物スポットで、
CNNの「日本の美しい場所31選」で
紹介されたことでも知られています。
瀬戸内側の錦帯橋近くの白蛇神社や、
学問の神様を祀る防府天満宮など、
山口県のエリア別スポットは、
で紹介しています。
新幹線移動なら岡山〜広島間は
最短1時間弱です。
山口へさらに足を延ばす場合は、
広島〜新山口間も新幹線で1時間程度が目安です。
中国地方を周遊するモデルプランを立てるなら
5県すべてを一度に回るのは、
移動距離の面から現実的ではありません。
山陰縦断ルート(鳥取+島根)
日本海側を車で移動するルートで、
1日目に鳥取(金持神社・白兎神社)、
2日目に島根(出雲大社・八重垣神社)を訪れる、
神話の舞台を味わいたい人向けのプランです。
宿泊エリアは米子市内か松江市内が、
2県のちょうど中間にあり移動しやすくおすすめです。
滞在目安は金持神社が30分程度、
出雲大社は境内だけで1時間、
稲佐の浜まで含めるなら半日ほど見ておくと安心です。
概算費用は1泊2日・交通費と宿泊費込みで、
2〜3万円程度が目安です
(レンタカーの有無や時期により変動します)。
おすすめの季節は、全国の神々が出雲に集うとされる
神在月(旧暦10月、新暦ではおおむね11月)で、
出雲らしい雰囲気を味わえます。
暑さを避けたい場合は、春・秋も歩きやすい季節です。
山陽満喫ルート(岡山+広島)
新幹線でつなぎやすいルートで、
1日目に岡山(最上稲荷)、
2日目に広島(厳島神社)を訪れる、
公共交通機関だけでも組みやすいプランです。
宿泊エリアは広島市内が、
新幹線にも宮島にもアクセスしやすくおすすめです。
滞在目安は最上稲荷が1時間程度、
厳島神社は境内だけで1〜1.5時間、
弥山までロープウェーで登るなら半日ほどかかります。
概算費用は新幹線利用の1泊2日で、
2〜3万円程度が目安です
(宿泊施設のグレードにより変動します)。
おすすめの季節は紅葉が美しい11月ですが、
その分混雑もするため、
静かに参拝したいなら春や初夏もおすすめです。
日本海と瀬戸内、両方を味わうルート(山口軸)
山口県を起点にすると、
1日目に日本海側の元乃隅神社、
2日目に瀬戸内側の白蛇神社・防府天満宮を訪れる、
県内だけで二つの海を体感できるプランです。
ただし元乃隅神社まで下関市内から車で約1時間半かかるなど、
移動に時間がかかる場合もあるため無理のない計画を心がけてください。
宿泊エリアは下関市内か長門市内が、
元乃隅神社にも白蛇神社にも移動しやすい場所です。
滞在目安は元乃隅神社が30分〜1時間、
白蛇神社と防府天満宮はあわせて1〜1.5時間程度です。
概算費用はレンタカー中心の1泊2日で、
1.5〜2.5万円程度が目安です。
おすすめの季節は、夕景が美しく見える
初夏〜夏の日没が遅い時期で、
元乃隅神社ならではの景色を楽しみやすくなります。
広島から足を延ばす場合は、
新幹線で新山口駅まで約1時間のため、
山陽満喫ルートの延長として
組み込むこともできます。
比較すると次のとおりです。
| エリア | 代表スポット | 面する海 | 起点駅の目安 | 滞在目安時間 | おすすめ季節 | おすすめの組み方 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 鳥取 | 金持神社 | 日本海 | 米子駅(車20分)・根雨駅(車7分) | 30分程度 | 春・秋 | 島根と2日で山陰縦断 |
| 島根 | 出雲大社 | 日本海 | 出雲市駅・松江駅 | 1〜1.5時間 | 神在月(11月頃) | 鳥取と2日で山陰縦断 |
| 岡山 | 最上稲荷 | 瀬戸内海 | 岡山駅 | 1時間程度 | 通年(毎月7日が人気) | 広島と新幹線で2日 |
| 広島 | 厳島神社 | 瀬戸内海 | 広島駅・宮島口駅 | 1.5〜2時間 | 11月の紅葉期 | 岡山と新幹線で2日 |
| 山口 | 元乃隅神社 | 日本海・瀬戸内海 | 新山口駅・下関駅 | 30分〜1時間 | 初夏〜夏 | 単独か広島から延長 |
新幹線でつなぎやすい
山陽満喫ルート(岡山+広島)から
始めるのがおすすめです。
神話の舞台をじっくり味わいたい人は、
山陰縦断ルート(鳥取+島根)を
選ぶとよいでしょう。
中国地方のパワースポットに関するよくある質問
中国地方のパワースポットについて、
よく寄せられる質問にお答えします。
5県すべてを1回の旅行で回ることはできますか?
鳥取・島根・岡山・広島・山口は
東西に長く、地理的にも大きく離れているため、
1回の旅行で5県すべてを回るのは現実的ではありません。
山陰縦断・山陽満喫・山口軸のいずれか一つを選ぶか、
複数回に分けて訪れる方が、
境内の雰囲気を味わいやすくなります。
厳島神社と元乃隅神社、両方に行きたい場合はどうすればいいですか?
広島の厳島神社と山口の元乃隅神社は、
どちらも「海に立つ鳥居」で知られる人気スポットですが、
宮島から長門市までは車で3時間前後かかり、
日帰りでの組み合わせは負担が大きいスポット同士です。
山陽満喫ルート(岡山+広島)の2日目の後に、
3日目として1日を追加するくらいの余裕を見ておくと、
両方の鳥居をじっくり楽しめます。
新幹線だけでも周遊できますか?
岡山・広島・新山口・下関の各駅は、
山陽新幹線でつながっているため、
新幹線と路線バス・タクシーの組み合わせでも
十分に周遊できます。
ただし鳥取・島根(山陰)や、
元乃隅神社のような海沿いのスポットは、
駅から離れていることが多く、
レンタカーを検討すると計画が立てやすくなります。
参拝時の服装や写真撮影で気をつけることはありますか?
特別なドレスコードはありませんが、
境内は砂利道や石段も多いため、
歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
出雲大社や厳島神社など多くの神社では、
社殿の外からの撮影は基本的に問題ありませんが、
本殿内部や神事の様子の撮影は
控えるよう案内されている場合があります。
現地の掲示や社務所の案内を確認してから、
撮影するようにしましょう。
中国地方のパワースポット周遊ガイド|出雲神話でつながる5県の巡り方:まとめ
中国地方には、
鳥取(金持神社)・島根(出雲大社)・岡山(最上稲荷)・
広島(厳島神社)・山口(元乃隅神社)という、
出雲神話でゆるやかにつながる5県のパワースポットがあります。
日本海側(山陰)と瀬戸内海側(山陽)で
信仰の性格が異なることを踏まえ、
山陰縦断・山陽満喫・山口軸の3パターンから、
自分に合った周遊エリアを選んで訪れてみてください。
各県の代表スポット以外もじっくり知りたい方は、
あわせて参考にしてみてください。
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